浜島広平「このページを翻訳しますか?」

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生活に関するニュースについて(金融)

私たちの生活に最も身近な存在である地域社会の発展を支えるのが、その地域に昔から存在する地方銀行ですが、この地方銀行の将来が現在不安視されています。7月4日のニュースで、金融庁は2013年7月から1年間の金融検査報告書を公表し、地方銀行の中小企業向け融資の収益性は、2割強の銀行で赤字になっているという試算を示しました。人口の減少によって地方銀行の貸し出しは収益性が低下しているため、このような事態に陥っていると指摘しています。このままのビジネスモデルでは地方銀行は経営がうまくいかなくなるとして、危機感を示しています。


 では今後どのような流れになっていくのか、ということですが、現在地方銀行は大都市の大企業向け融資や、地方公共団体への貸し出しが増えてきています。回収できなくなる懸念は小さいものの、利ザヤは薄いと指摘されています。安定した収入として組み込んだ上で、どれだけ利益を生み出せるかといった経営の抜本的な改革が求められています。また、地方銀行は市場規模に比べて銀行の数が多すぎる「オーバーバンキング」であるとの声もあり、それぞれどの地域においても地方銀行は今後再編が進んでいくのだろうと考えられます。地域の発展を支えるだけが地方銀行の仕事ではなくなってきているのです。