浜島広平「このページを翻訳しますか?」

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美術商から買った歴史的価値のある品、生活感溢れる部屋から発見されるというニュースについて

最近話題になった坂本龍馬直筆の手紙が新たに発見されたというニュースについてです。 バラエティー番組で、街角でインタビューをして「家族との思い出の詰まった自慢の宝」を見せてもらうという企画を収録している際、「龍馬直筆の手紙を持っている」という女性に出会ったのが事の始まりでした。 女性は、本物かは分からない状態ではあるものの「父が美術商から買った」と言うので自宅に訪問することになりました。すると生活感あふれる部屋の中、無造作にちゃぶ台の下に保管されていました。 購入金額は1000円だったこともあり、女性も番組のスタッフもどうせ偽物だと思っていた中での驚愕の事実でした。


詳しく調べてみると、研究者や専門家の多くがほぼ確実に本物であると結論づけ、さらに龍馬の生前最後の手紙である可能性も高く、重要性も極めて高いことも分かりました。 京都で暗殺される近江屋事件の10日以内に書かれたと見られ、土佐藩後藤象二郎に当てた手紙の下書きだと考えられています。大政奉還後の新政府の財政計画や人材について書かれており、龍馬の考えや歴史の裏側が垣間見れる内容でした。 番組内での鑑定金額は1500万円で、スタジオは騒然としました。 この手紙は高知県坂本龍馬記念館で2014年4月から公開が始まり、沢山の人が訪れました。現在は公開を行っていないので、見たい人は次の機会を待ちましょう。